長野のデフなしC58
  長野駅から信越本線の下り列車に乗ると、進行右側に長野機関区のラウンドハウスとターンテーブルが見えます。これを過ぎると、長野工場の支店のようなヤードがあり、あさまのクハ181、D51、1等客車、貨車など多様な車輌が雑然と並ぶ中を煙突の後方に鐘をつけたC12が見えました。私は雨模様の天気にもかかわらず窓を空けてカメラを構えていたのですが、もう終りかと思った時に私の目にとまったのが、赤ナンバーデフなしの姿で入換をしているC58でした。長野といえばフロントデッキに逆八のラインを入れた集煙装置付きのD51や飯山線のC56が有名ですが、当時はそんなことはほとんど知りません。この頃、新潟地区にC58の配置はなく、馴染みのない機関車でしたが、初めて見た形式で、赤ナンバーがきれいだったのと、デフなしという特異な形をしていたためにことさら強く印象に残っています。

小雨の北長野駅で入換作業をするC58142[長]  北長野 1969.8.11






貨車の入換えをするデフなしC58の右側はたぶん長野電鉄の駅だろう。 長野 1969.8.10






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