上越線の70系ローカル8連
  中学3年の修学旅行は新潟から上越線で沼田まで行き、バスに乗り換えて日光・那須方面へ、帰りは郡山から磐越西線で新潟へ戻る旅程でした。遠方への撮影旅行などには出かけられない当時の中学生にとって、東北方面の車輌を撮影できるまたとないチャンスです。当然電車の中では友人との会話もどことなく上の空で、大きな駅が近づくたびに窓際にへばりつくことになります。
この写真は信越本線の宮内を過ぎたところにある、上信越線の分岐部の陸橋にたまたま走ってきた70系ローカルを上り電車の車窓から写したもののようで、最近になって発見しました。この列車は4輌のN編成を2連繋いだ8輌の長い編成で走っています。
当時の新ナカに配属されていた70系の先頭車はクハ76以外にサロ改造のクハ75やクハ68がおり、クハ68の中には非貫通3枚窓の200番代が3輌いたのですが、この先頭車両は写真判定によると、ジャンパ栓などの形状からクハ68211のようです。資料によれば、1976年当時の新ナカN5編成は新潟寄りから、(クハ68211+モハ70117+モハ70103+クハ6884)となっていますが、写真の4輌目の窓上の塗り分けラインが斜になっているのでたぶんクハ76でしょう。当時は70系にアンティークな魅力を感じながらも、蒸気機関車ばかりが気になってほとんど旧国の写真がないのが残念ですが、こうやって時たま発見する写真があると嬉しくなります。

信越本線をオーバークロスする上越下り線の高架橋を行く70系8連   上越線 宮内-越後滝谷 1969.6.4  







inserted by FC2 system