上越線のEF15,16 三重連
  幼稚園のときですから、昭和33〜34年だと思いますが、水上温泉の奥にある湯檜曽というところへ家族旅行へ行きました。宿泊した国鉄の保養所は、丁度上越線のループトンネルの下段の出口付近にあり、交通図鑑に出ていた湘南電車や茶色の電気機関車が牽く長〜い貨物列車がトンネルに入ってから出てくるまでの間を、数を数えながら見ていた記憶かあります。当時は上越線も貨物輸送の大動脈のひとつで、列車密度が高く牽引重量も大きかったのでしょう。水上機関区には清水越えの補機としてEF16が配置され、水上〜石内はEF15,16の重連、三重連が行きかっていました。
この写真はおそらく中学校の夏休みキャンプ大会で苗場へ行ったときに車窓から撮影した写真です。運良く峠を下って一休みしている貨物列車とのすれ違いざまを、キャノンデミが頑張ってくれたものです。上越線のEF15やEF58は、いつでも当たり前のように見ることができたので、ほとんど私のネガには写っていません。鉄道趣味から離れていた数十年の間に、上越線もその役割を終え、茶色の電機機関車も消え去ってしまいました。関越道を通る度に目に止まる土樽の松川鉄橋など、すばらしい景色がたくさんあったのに、一度でも撮影に行っていればよかったと、今になって思います。

石打駅に停車中の上越線貨物列車。3台目のEF15はパンタを下げているので回送を兼ねた三重連の先頭は変形4つ窓のEF1628 石打 1969.6.4 






inserted by FC2 system