北陸本線 (郷津-谷浜) 1969.3.15
  親不知で知られる北陸本線は、アルプスから連なる山裾がそのまま海に落ち込むような急峻な地形の海岸沿いに建設されたため、直江津から富山県境まではほとんどの区間がトンネルと波返しの連続でした。梅雨や台風のシーズンには、よく北陸本線不通のニュースを聞きました。複線電化に当たっては、このような事態を避けるため、山側に新線を建設したので、ほとんどの区間がトンネルとなり、現在の北陸本線の車窓からは美しい海岸線を見ることができません。
富山−糸魚川の交流電化は1965年、長野−直江津の直流電化が1966年に完了しており、日本海縦貫で残る糸魚川−長岡の電化は1969年の10月です。電化が秋に迫る1969年の春休みに、念願の直江津機関区の訪問を兼ねて北陸本線の撮影に出かけました。
撮影場所は例によってロケハンなしのぶっつけ本番で直江津に近い郷津−谷浜にしましたが、電化まで半年をきっているのに架線柱が1本もないのは、旧線のほとんどが廃線となったからでしょう。
北陸本線の直江津−糸魚川間にはトンネルが多いせいか、集煙装置と重油タンクを装備した糸魚川機関区のD51が貨物列車を牽引していました。この時の印象では、集煙装置のない直江津のD51は基本的に足を踏み入れていなかったようです。
旅客列車は信越本線と共通で東新潟のDD51の客車編成でしたが、急行「白山」だけは富山のDF50が直江津まで乗り入れていたようです。既にC57の姿はありませんでしたが、日本海沿岸を走るD51の最後の姿が今でも印象深く記憶に残っています。


D51785[糸] 8575レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51617[糸] 8550レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51178[糸] 2771レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51 2099レ 北陸本線 郷津−谷浜  1969.3.15 






キハ58系 急行「しらゆき」 503Dレ 北陸本線 郷津−谷浜  1969.3.15 






キハ82系 特急「はくたか」 1002Dレ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51247[糸] 521レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51379[糸] 554レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51179[糸] 6575レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51775[糸] 2776レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






DF50515[富一] 急行「白山」602レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






キハ82系 特急「白鳥」 2002Dレ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51785[糸] 8770レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  






D51776[糸] 8660レ 北陸本線  郷津−谷浜 1969.3.15  





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